営業力強化の方法23
営業力強化の方法23は、「店頭における情報発信で、高機能商品は驚くほど売れる」です。店頭における情報発信を適切に行えば、消費者は高機能商品を購入してくれます。高機能商品が売れないのは、商品の価値が伝わらないからです。

店頭における情報発信で、高機能商品は驚くほど売れる
高機能・高額商品を驚くほど販売した事例
ある家電チェーン店の事例です。あるメーカーから、高機能だけど、高価格なジャー炊飯器が発売になりました。メーカーとしては、自信作だったのですが、従来の値ごろ感 からすると、かなり高かったために、どの企業のバイヤーからも、価格がネックとなって売れないよ、という冷たい反応が返ってきました。
その時に、ある大手の家電チェーン店だけが、異なる反応を示したのです。実は、その企業でもバイヤーは半信半疑だったのですが、たまたまその製品の情報を耳にした経営者が、よし当社で取り組もうという意思を表明したのです。経営者がまず実施したことは、「価格は高いけれど、価値はそれ以上に高い製品だ」ということを、全従業員に浸透させることでした。
商品勉強会を実施して、商品のことを詳しく知らせると共に、買っていただければ、必ず顧客に喜んでもらえるという自信をつけさせることに全力をあげました。そのジャー 炊飯器で炊いたご飯を食べさせて、本当においしく炊けるということも体感させました。
その結果、全店でその炊飯器の提案販売に取り組んだところ、驚くほどの実績があがったのです。「全員がやればできるということを理解してくれたのが、いちばん嬉しい」 と、経営者は語っていました。
日常のオペレーションの中で的確な情報発信をする
この事例は何を教えてくれるのでしょうか。日常のオペレーションの中では、いかに商品情報が的確に消費者に伝わっていないかということを痛切に感じます。もし、このジャー炊飯器も、特別な説明なしに売場にただ並んでいたとすれば、おそらく機能の違いを理解しないまま、価格だけを見て、安い商品を購入する人ばかりだったのではないで しょうか。
もちろん、機能の違いを理解しても安い商品で十分と考える人もいるでしょう。しかし、機能の違いを正確に理解したならば、高くても高機能の商品のほうがよいという人も、 必ず一定の比率でいるのです。もしこのような顧客層に、正確な情報を伝えられなかったために、高機能商品を買っていただけなかったとすれば、企業にとって大きな損失です。
この時は、経営者自らが先頭に立って、キャンペーンに取り組むことによって、特別にこの高機能のジャー炊飯器の価値を、顧客に伝えることができたのです。特別にキャン ペーンを組まなくても、日常のオペレーションの中で、顧客に対してすべての高機能商品の価値を正確に伝えることができたならば、今よりもどれだけ売上や利益があがって、しかも顧客に喜ばれることでしょう。
メーカーとしても、取引先に熱意を持って提案することにより、高機能商品がきちんと売れる売場を創っていかなければなりません。アクティ ブ・コンサルティングは、店頭で高機能商品の価値を正確に伝えるためのコンサルティングや研修を行っています。
※上記の記事の無断転載は固くお断りします。
ポイント
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