営業研修の研修技法5
営業研修の研修技法5は、「インバスケット」です。本格的なインバスケットは、かなり手間がかかるため、通常の研修では、あまり用いられることはありません。実施しても簡易的なものだけです。

インバスケット
インバスケットの特徴
- 短時間で問題を処理する判断力が身につく
- 課題の本質を素早く見抜く力がつく
- 多くの課題を抱える中で、優先順位の付け方がわかる
- 状況に対する対応力が身につく
- 実際の場面に近い形で研修を受講することができる
インバスケットの注意点
- 管理者に限定した訓練で、ある程度の能力が前提となる
- 個人の判断力を養う訓練なので、少人数で実施する
- ケースを作成するのに、事前の十分な準備が必要となる
インバスケットの解説
インバスケット(In Basket)は、ケーススタディの一種ですが、通常のケーススタデイによる技法とはかなり異なり、管理者に限定した特殊な技法ですので、ケーススタディから独立した1つの研修技法として取り扱われています。インバスケットの名称の由来ですが、机の上に置かれて いる未決の書類を入れる箱のことです。歴史は古く、1952年にブリンストン大学のフレデリクセンが教育訓練効果の測定手段として開発しました。
インバスケットを実施するには、綿密な準備が必要です。先ず研修の第1段階として、リーダーから20~30種類の課題を与えられます。その形式も多様なもので、手紙、メモ、伝言、メール、報告 書などさまざまなものです。出所も上司から、部下から、得意先からなど多様にしておきます。課題を与えられた参加者は、特定の職位の管理者という立場で、出張から戻ったばかりという場面設定で2~3時間の限定された時間の中で、これらの課題に優先順位をつけて処理していきます。
インバスケット方式は、アメリカでは管理者への昇進テストや管理者研修などでかなり実施されてきた技法ですが、日本では手間がかかるためか、あまり普及していません。実力主義になり、管理者にもスピード感が求められる時代になりましたので、今後は営業管理者研修にも大いに活用されると思います。
ポイント
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